新町のそれはあくどかつた、字と絵とがクドすぎる)。
西公園を見物した、花ざかりで人でいつぱいだ、花と酒と、そして、――不景気はどこに、あつた、あつた、それはお茶屋の姐さんの顔に、彼女は欠伸してゐる。
街を通る、橋を渡る、ビラをまいてゐる、しかし私にはくれない、ビラも貰へない身の上だ、よろしい、よろしい。
酒壺洞君を搾取した、君は今、不幸つゞきである、君に消災妙吉祥。……
さくら餅といふ名はいゝ、餅そのものはまづくとも。
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・松風のゆきたいところへゆく
・洗へばよう肥えとるサカナ
・松風すゞしく人も食べ馬も食べ
・遍路さみしくさくらさいて
・さくらさくらさくさくらちるさくら
□
いちにち働らいた塵をあつめてゐる
(市役所風景)
鈴《ベル》がなるよう働らいた今日のをはりの
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此宿はよい、何となくよい(満員なので、私は自分から進んで店に陣取つた、明るくて、かへつて静かでよろしい)、同宿は十余人、その中の六人組は曲搗の粟餅屋さんである、そしてその老親方は、五六年前、山陰で一夜同宿会談したこと
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