に八時出立する、行乞するつもりだけれど、発熱して悪感がおこつて、とてもそれどころぢやないので、やうやく路傍に小さい堂宇を見け[#「見け」に「マヽ」の注記]て、そこの狭い板敷に寝てゐると、近傍の子供が四五人やつて[#「つて」に「マヽ」の注記]声をかける、見ると地面に茣蓙を敷いて、それに横は[#「横は」に「マヽ」の注記]りなさいといふ、ありがたいことだ、私は熱に燃え悪感に慄へる身体をその上に横たへた、うつら/\して夢ともなく現ともなく二時間ばかり寝てゐるうちに、どうやら足元もひよろつかず声も出さうなので、二時間だけ行乞、しかも最後の家で、とても我慢強い老婆にぶつかつて、修証義と、観音経を読誦したが、読誦してゐるうちに、だん/\身心が快くなつた。
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大地ひえ/″\として熱あるからだをまかす
・いづれは土くれのやすけさで土に寝る
このまゝ死んでしまふかも知れない土に寝る
熱あるからだをなが/\と伸ばす土
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前の宿にひきかへして寝床につく、水を飲んで(こゝの水はうまくてよろしい)ゆつくりしてさへをれば、私の健康は回復する、果して夕方には一番風呂
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