郷忘れがたい夕風が出た
子供と人形と猫と添寝して
日向子供と犬と仲よく
秋風の鶏を闘はせてゐる
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 十月六日[#「十月六日」に二重傍線] 晴、油津町行乞、宿は同前。

九時から三時まで行乞、久しぶりに日本酒を飲んだ、宮崎鹿児島では焼酎ばかりだ、焼酎は安いけれど日本酒は高い、私の住める場所ぢやない。
十五夜の明月も観ないで宵から寝た、酔つぱらつた夢を見た、まだ飲み足らないのだらう。
油津といふ町はこぢんまりとまとまつた港町である、海はとろ/\と碧い、山も悪くない、冬もあまり寒くない、人もよろしい、世間師のよく集るところだといふ。
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 小鳥いそがしく水浴びる朝日影
・秋が来た雑草にすわる
 子供握つてくれるお米がこぼれます
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八月十五夜は飫肥、油津、大堂津あたりでは全町総出で綱引をやる、興味ふかい年中行事の一つだと思ふ。
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明月の大綱をひつぱりあつてゐる
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 十月七日[#「十月七日」に二重傍線] 晴、行程二里、目井津、末広屋(三五・下)

雨かと心配してゐたのに、すばらし
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