語なのかお国の言葉なのか、わかりませんです。そしてお二人で笑って読んでいらっしゃいますけれど……ハイ、お帰りになる時は、
『ありがとう……ありがとう』
 とわたくし共ににっこりしてお礼を仰しゃって、外に繋《つな》いである馬でお帰りになります。あのお嬢さんたちがいらした時は、若い男の人たちは大騒ぎでございます。でも、向うの方ですし……欧州で名高い大金持のお嬢様だと、みんな知っておりますから、ただ、溜息《ためいき》を吐《つ》いてたばかりじゃないかと思います……」
「……姉さんの方がいらっしゃらなくなってからは、妹さんがお一人でおいでになりました。お一人で白い馬に乗って……毎日のように一週間ばかりの間、おいでになりました。大変馬がお上手だとかで……ハイ、わたくしも一遍外で、お見かけしたことがございます。パッパッと馬をあおらせて、房々《ふさふさ》した髪の毛を靡《なび》かせて、お綺麗《きれい》な顔一杯に汗ばんで……これも村中の大評判でございました。外国の方は、どうしてああ恰好《かっこう》がいいものか! と見惚《みと》れたことがございます」
「……でも、お一人でおいでになった時は、お姉さんもお亡く
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