なりになって、あの方がたった一人であの山の中に住んでいらっしゃるんだと後で聞かされました。……お父様もお亡くなりになって、お姉さんもお亡くなりになって、たったお一人でどんなにお淋《さび》しいことかと、涙が流れるような気がしました。でも、外国の方というものは、どうしてそう気丈なのだろうかと思いました。ハイ……いくら、みんながそういっても、あの方がお姉さんを拳銃《ピストル》で撃って、湖へお運びになったとは……どうしても思われませんです。
そんな恐ろしいことをなさるような方とは、どうしても思われませんです。警察の手で、みんなハッキリわかってるんだそうですけれど、それでも、今でもそう思えませんです。わたくしばかりではございません。村の人は今でもみんな、そういっております」
「……一番最後の時と仰しゃっても、その時がおしまいだとは知りませんでしたから、特別に覚えておりません。ただ、後から気が付いてみると、その時、何にも郵便はまいっておりませんと申上げましたら、特別に落胆《がっかり》なさって、随分じいっと考えていらっしゃったような気がいたします。そういえば、外へ出てからも、馬でお帰りになる時、何
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