べての好奇心が動いていたのでしょうが、私のは何かの行き違いということもあって、墓の主になっているのはジーナやスパセニアではなくて、あの二人はひょっとしたらやっぱり今日、私を迎えに出てくれるのではなかろうか? というところに、万一の好奇心が動いていたといった方が、いいのかも知れません。
十三
ともかく昨夜の怯《おび》え切っていた姿はどこへやら! 今朝《けさ》は大勢仲間がいるからかも知れませんが、いずれも意気|颯爽《さっそう》として、燃えるような好奇の眼を光らせています。雄風凜々《ゆうふうりんりん》として、鬨《とき》の声を上げんばかりの張り切りようです。夏の早暁の、爽《さわ》やかな朝風を衝《つ》いて、昨夜二人と別れたあの石橋のところまで来ました。
「旦那《だんな》様、ここまで送って来たとか仰《おっ》しゃいましたな?」
と、亭主が寄って来ました。
もちろん、森も、山も、野も丘も、まだみんな深い朝靄《あさもや》の中に眠って、姉妹《きょうだい》の姿なぞの、その辺に見えようはずもありません。一同の緊張がいよいよ増して、昨日二人の分け入っていったあの萱《かや》や、薄《すすき》、
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