、太腿《ふともも》も露《あらわ》に、真っ白なからだに二人とも水着を着けて、その水着がズップリ濡《ぬ》れてからだ中キラキラ陽《ひ》に輝いて、すらりとしながら引き締まって均整の執《と》れた手肢《てあし》……恰好《かっこう》のいい胸の隆《たか》まり! 私に見せた笑い顔がまだ眼前に散らついて、私は喘《あえ》いで胸で息をしたいような気になりました。
たださえ暑い陽が一層|眩《めまぐる》しく、じっとりと手足が汗ばんできて、痛いほど全身が擽《こそぐ》り回されるような、気がしてくるのです。しかも茫《ぼう》っとしてものの考えられぬ頭で、ただばかのように私は結婚結婚ということばかり、思い詰めていたのです。スパセニアの肢体が眼の前で跳躍して、ドブンと水煙立てて……ジーナが婉麗《えんれい》な身体をくねらせ、手を上げて眼の前を過ぎてゆく!
しかも考えながら、一体どっちと結婚したらいいのか! もう私には、ジーナもスパセニアも、区別がつかなくなったのです。二人とも欲しい、いくら欲ばっていると考えてみても、堪《たま》らなく二人とも欲しいのだから、仕方がありません。艶麗《あでやか》は艶麗でいいし、凜々《りり》しいの
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