てあばれてきて郵便局のぐらす[#「ぐらす」に傍点]の大扉につきあたり
けれどすばやく
くるりとひきかへし
右に折れ
停車場の方をめがけて走つて行つた
そのあとの街上さびしく
もめくちやにされた自分はそこで紙屑のやうにひるがへりつつ
疾風のゆくへをじつとながめてゐた
この疾風はどうだ
それだのに人間の自分は
おお紙屑のやうにひるがへりつつ
友におくる詩
何も言ふことはありません
よく生きなさい
つよく
つよく
そして働くことです
石工《いしや》が石を割るやうに
左官が壁をぬるやうに
それでいい
手や足をうごかしなさい
しつかりと働きなさい
それが人間の美しさです
仕事はあなたにあなたの欲する一切《すべて》のものを與へませう
自分はいまこそ言はう
なんであんなにいそぐのだらう
どこまでゆかうとするのだらう
どこで此の道がつきるのだらう
此の生の一本みちがどこかでつきたら
人間はそこでどうなるだらう
おお此の道はどこまでも人間とともにつきないのではないか
谿間《たにま》をながれる泉のやうに
自分はいまこそ言はう
人生はのろさにあれ
のろのろと蝸牛《ででむし》のやうであれ
そし
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