風は草木にささやいた
風は草木にささやいた
山村暮鳥
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)古木《こぼく》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)無論|他人《ひと》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#ローマ数字1、1−13−21]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔TO K.TO^YAMA.〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−
此の書を祖國のひとびとにおくる
なんぢはなんぢの面に汗して生くべし
人間の勝利
人間はみな苦んでゐる
何がそんなに君達をくるしめるのか
しつかりしろ
人間の強さにあれ
人間の強さに生きろ
くるしいか
くるしめ
それがわれわれを立派にする
みろ山頂の松の古木《こぼく》を
その梢が烈風を切つてゐるところを
その音の痛痛しさ
その音が人間を力づける
人間の肉に喰ひ
次へ
全68ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
山村 暮鳥 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング