から冷汗の身体全体へ滲みだしてくることが仕方がなかった。
まあ仕方がない明日を聴いて貰おう。
僅かに自分で自分をこう慰め人に顔を見られるのもいや[#「いや」に傍点]な思いでスゴスゴ圓朝は楽屋へ下りてきた。
翌晩がきた。
何たるこったろう、今夜もまた、師匠は圓朝が演るはずの「繋馬雪陣立《つなぎうまゆきのずんだて》」をそっくり演っていってしまった。――拠所《よんどころ》なく雪の道具だけに講釈で聴いて覚えていた「鉢の木」をいい加減にでっち[#「でっち」に傍点]上げて、どうやらこうやらお茶を濁した。
さすがに、初晩のでたらめの話ほどではなかったけれど、やっぱりいい出来とはいえなかった。
三日目。
やっぱり師匠は、圓朝の演る「芝居風呂」をさっさ[#「さっさ」に傍点]と演っていってしまった。その銭湯の道具立てを活かすため、今夜はこれも講釈や文楽師匠の人情噺で聞き覚えの祐天吉松が下谷幡随院の僧となって、坊主頭で朝湯へやってきて鼻唄を歌うくだりを演った。
どうにかこれは型がついた、口馴れない割合にはという程度だったけれど。
四日目も「駒長」を先へ喋られてしまった。五日目も「小雀長吉
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