おくこととしよう。
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大正五年草土社成 丙辰 岸田二十六歳
同 六年 丁巳
同 七年 戊午
同 八年 己未
同 九年 庚申 三十歳
同 十年 辛酉
同十一年 壬戌
同十二年春陽会成震災 癸亥 秋以後京都移住
同十三年 甲子
同十四年春陽会退会 乙丑 三十五歳
昭和元年 丙寅
同 二年 丁卯
同 三年 戊辰
同 四年 己巳 十二月歿す 行年三十九
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そしてこの年号を書きながらも「大正五年草土社成」以前を挙げないのは、岸田の日本画に関する限り、それ以前の年号は呼び上げる必要は無いからだ。況や干支に至つてはまるで関係がない。草土社成立彼之れの年代の岸田の絵には、素描であると彩描であるとを問はず、――和風、洋風を問はず――その署名日付は悉く西暦の数字で入れてある。いひ替へれば岸田は抑々年少の頃から毛筆がきの画式は好みであつたから、その墨絵は古くから少なからず有つたとしても、形式、内容共に洋風
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