けになつてゐるのに、向ふはどうして命がけにならないんだ。畜生! 俺の眼が開いてゐたら、俺の眼が開いてゐたら! 阪井さん! 阪井さん! 阪井さん!
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阪井は何とも返事をしない。
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お秋 お黙りと言つたら黙らないの? 小供はこんな事考へなくていゝんだよ。
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短い間。
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初子 ――(突伏してゐる)秋ちやん、――私はみじめだわねえ。――私達はみじめだわねえ。ほんとに――。秋ちやん、それからね、私、もう唯の身体ぢや無いのよ。
お秋 え?
初子 来年の四月――四月には――。だけど、それが――。
お秋 ――?
初子 それが、秋ちやん、――私にもわからないのよ。――あさましいわ。
お秋 ――?
初子 本当に、あさましい――。
お秋 何がさ? どうしてなの?
初子 私、恥かしい。――だつて私にはどうする事も出来ないんだもの。仕方が無かつたんだもの。――杉山がおどかして、無理に、たうとう――。
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間。
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弟 (顔と手を見物席の方へ突き出してわめく)畜生め! そいつだけぢ
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