や無いんだぞ! お前達の子だ! そこにゐる一人々々のお前達の子だ! お前達の責任だ! 見ろ、お前達は、みんなして、こんな所に、こんな隅つこに、親父のわからない子供を生みつけるんだ。そして知らん顔をして見てゐるんだ。知らん顔をして見てゐるんだ。――あさましいのは此方ぢや無いんだ。あさましいのはお前達だ。お前達が恥知らずで畜生だから、こんなことになるんだ! 阪井さん! 阪井さん! どうかしてくれ! なぜ黙つてゐるの、阪井さん、どうかしてくれ! ち、ち畜生めが!(阪井は[#「(阪井は」は底本では「阪井は」]矢張動かないで坐つてゐる)
お秋 恵ちやん、お前子供のくせに何を言つてゐるの! お黙り。
弟 ――だつて、さうぢや無いか。杉山つて奴は畜生だけど、彼奴一人ぢや無いんだ。杉山の様な奴は、杉山のほかに沢山ゐるんだ。どれだけでも居るんだ。
お秋 黙つておいでつたら!(初子に)――それは町田さんのだわよ。
初子 えゝ、さうは思つてゐるんだけど――。
お秋 さう思つてゐなきやいけないわ。さうなんだもの――それで初ちやん、私の言ふ通りにするの?
初子 えゝ、――どんな事でも。
お秋 ――こゝに戻つて来
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