心配してゐます。……こないだも、同窓会があつて、五十人位集つて来て、そいで、美緒先生の事、みんなで話して、そいで、そん時に正木さん(と少年を指して)と、私と、そいから君枝ちやん(と少女二を指して)と……この子は先生知らないでせうけど、今の所《しよ》で女の組の組長してゐる藤堂君枝ちやんです……こんだけが代表でお見舞ひに来ることに決つたんですの。……ほかの人もみんな来たがつたんですけど、みんな忙がしいもんだから……。
美緒 ……(コツクリをしてゐる)
少女二 私は先生には教はらなかつたけど、でも先生のことよく知つてゐます。
少女一 あらあ、だつて、どうして知つてるの?
少女二 だつて、遊戯室のオルガンの上に、先生の写真が懸けてあるぢやないの。あれで知つてゐるんだわ。ほかの先生や卒業した人がさう言ふのよ。これは、この託児所こさへた美緒先生だつて。だからあたし達もみんな、美緒先生々々々々と言ふんです。
少女一 さうなんです。久我先生といふ者は一人も居ないんですよ。みんな私達の真似して美緒先生と言つてます。
少年 みんな元気で、大概働いてゐますよ。僕は寺島の方の明石鉄工所に行つてます。まだ見習な
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