てゐるので、ノンキな事を喋りながらも、しんは気を使つてゐる。
 吸入器のシユーシユーと言ふ響。
[#ここで字下げ終わり]


小母 ……(ニコニコして)わてには、子供はあらしまへんやろ。そらあ自分の子供が育つたらえゝなあと思ふ事もおます。……でもな、そんなに寂しいと思たりはしまへんのどす。なんでかと言ふとな、よそさんのお内で赤さんが生れますやろ? あれは、みーんな、亡くならはつたお人の生れ代りやからどす。……こん事わてが言ふと、旧弊や言うて、みんな笑はるけどな。……
美緒 ……(クスクス笑つてゐる)
小母 ハハハハ、たんとお笑いやす! 笑はれてもかめしめへん!……生れて来る赤さんは、前に生きてゐた人の生れ代りどす!……それはな、わてのお母はんがチヤーンと教へはつたから間違ひおまへん。……そら、わてにだつて、お母はんは居やはりましたのどすわ。変でつか?……そらもう、なんしろ古い話やけどなハハハハ。……とにかく、お母はんは、わての為にならん事を、教へはる筈ありまへん! 言やはりました。赤さんはわてらの生れ代りどす!……そんで、わては、自分の子供が無うてもチツトも寂しい事あらへんのどす。よそ
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