の頃と同じ気持で俺ぁ今言ってる。説教だなぞと思ったら、そりゃお前のヒガミだ。……そいで、欣二、こうやって、みんなが、こんなことになって、いろんな事を歪められてしまって、苦しみながらだ、こうしてみんなが――いや、この内の者とは限らないんだよ。世間のみんながだな、のたうち廻っているのがだな、これをなんだと君は思う? え?……なんとかして立直ろうとしているんだと俺は思う。建て直そうとしている姿なんだと思う。そうじゃないのか? そりゃ、大変だ。チットやソットの事で立ち直れる筈はない。あっちを見ても、こっちを見ても、やりきれない事だらけだ。踏みつぶして――お前の言うように、踏みつぶしてしまえと言う気のする事だらけだ。メチャメチャだ。どこへ行くか、どうなるか、わからない。真暗だ。……そいでいて、それであっても、これは立直ろうとしている姿なんだよ。そうじゃないだろうか?
欣二 わかった。そいでお前も立直れだろ? わかってるよ。その次ぎに、勤労階級の側に立てと来る。その次ぎに唯物弁証法と来る。ああ、立直ろうとも! 勤労階級の側に立つとも! 弁証法結構だ。なんでもない。半日も、いりゃしない。一時間だけ有
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