は、君のまちがいだ。……なるほど僕たちに、すぐ、人を上から眺めおろして一段高い所から物を言う、実に薄っぺらな傲慢さが、これまで、いくらか有った。それは認める。今でもまるきり無くなってはいない。それは薄っぺらさだ。僕らのまちがいだ。僕らは、全体としてそいだけ力が弱くなっちゃってるんだ。衰弱したんで、言葉の上だけのウルトラになっちゃってるんだ。気が附いてる。……誰より僕ら自身気が附いて、早くそれを治さなきゃならんと思ってる。‥‥今俺の言うのは、説教じゃない。一段高い所から見おろして君を批判しようとしているんじゃない。
欣二 説教強盗と言うやつは、どろぼうに入られない方法を人に教えながら、どろぼうをした。
誠 (相手の調子に乗らず、まじめに)もともと、君は頭が良い。鋭い。いや、そんな事よりも君ぁ俺の――たった一人の、大事な弟だ。……小さい時分の事を僕ぁ思い出す。お前はシンはやさしい子だったがカンがつよかった。ほかの子がチットでも不当な事をするとお前はすぐにかかって行った。正義派だった。とてもそりゃ――そいでお前がやっつけられると、俺が仇うちをしてやった。思い出すんだ俺ぁ。……その気持で――あ
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