はいろんな事をだいなしにしてしまった。……何千万という兄弟のいのちを、むだに殺してしまった。内も外も、焼野原にしてしまった。……(バラバラとあふれ出して来た涙)このままで行けば、このままで行けば、ぼくらの周囲は、遂に、どうなるんです? なにになってしもうと、お父さん、思います? え? なんとかしなくちゃなりません。早く、なんとかしないと! ――(自分の涙を自ら恥じ、自分に対して腹を立てて、語調が過度に刺すように鋭くなっている)僕はかっての自分を含めて――ウロウロしていた頃の自分をも含めてです――いまだに民族主義的な感傷論で以て、あれやこれやの良心遊戯にふけっていて、このありさまを、ありのままに正面から見ようとしない連中を――僕は憎みます。
欣二 (それまで奥の方をフラフラ歩いていた末に、はしごに身を寄せかけて聞いていたのが、フッと笑って)……憎まんねえ、僕ぁ。憎むだけの価値は無いもの。そうじゃないか、こうなったからと言うんで急にウヨウヨと飛び出して来て踊りはじめた猿どもじゃないか、たかが! 尻の赤い猿どもだ。ツバぁ吐きかけてやりゃ、たくさんだい!
柴田 (やっと口がきけるまでになり、片
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