、どんな意味ででも弁護する口実に使われるんだったら――現に使われています――だったら、僕ぁ賛成できない。ことわっときますが、僕は自分の主義や主張を、お父さんに対しても誰にも強いようとしているのではありません。世の中には他の考え方もあるし、あってさしつかえないのです。そんな人達とも、いっしょにやって行けると僕ぁ思っているんです。ただ、どんな思想を持つ人でも、どんな立場に立っている人でも、現在の事態を正確に認め掴んでですねえ、その上で積極的に人間的に生きようとする人ならば、生き方にそれぞれ多少の違いはあってもです、結局は世界の九割を占めている善良なコンモンピープル――つまり人民――勤労者と言ってもいいです――それと反対の側に立つわけにはゆかないと言っているまでです。そいで今市ガ谷でなにされている連中は、その反対側に立つ人達です。
柴田 よろしい、それでもよい、仮りにそうだとしてもよい。同じ事だ。指導した者のまちがいを、されている者の側が、それではなぜ矯正しなかった? 力が弱かったと言うかね? しかし矯正する機会が全く無かったとは言わさぬ。すると又お前達は、そのような機会をも捕え得ないほどに
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