、オツリキな、へんてこな加減のもんだぜ。そいつは、てめえがダラシがねえからと来るだろうが、そりゃまあダラシがないにゃ違いないからね、さよでございますかと言うだけで、そんで、しょうがねえもんなあ、ハハハ! ことわっておくが、オアズケはごめんだぜ。オアズケを見せびらかされたって、腹がクチくなるか?
柴田 (それを押しとどめて)もう、黙んなさい欣二! もういいから!
三平 ハッハハ、腹がくちくなるか、はよかった。全くだよ。そんな高級らしい事をガアガア言いたくなるのが、実はただ腹がへっているという原因から来ている。胃の腑のかげんです。栄養失調の結果の精神失調ですな。そんなもんさ人間なんて。はだかになってしまえば、とどのつまりが、食い気と色気。餓鬼です、要するに。こめんどうな理屈を言い合ったって、どうなるものかね。家庭の平和がみだれるだけ。ここの内じゃ、二人三人寄るとたちまち議論だ。久しいものさ。いいかげんに、よそう。とにかく今日はよしなさい。そんな事よりも、問題はこのすきっぱらさ。おせいさん、なんか、もう少し食べるもの無いかね?
せい ええ、でも、――
双葉 私は、だけど、ちい兄さん、いけない
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