た時に必らず頭を悪くしているんだわ。私が見ていても、わかる。ハラハラするようなのよ。私、センチメンタルは好きよ。ホントにセンチメンタルになれる人はえらいと思うの。三好さんは、えらいと思う。しかし、そいで以て段々自分と言うものを駄目にして行くんだったら、なってないわ。いくら、えらくったって、馬鹿であることに変りは無いわ。見てごらんなさい。三好は一番すぐれた性質を発揮する時に一番馬鹿げているから……亡くなった先生がいつも言ってらした。やっぱり先生が三好さんの事一番よく御存じだったわ。
三好 ……よそう。あいつの話はよそう。……俺も考えて見るよ。
登美 フフ。……(急に涙ぐんでいる)
三好 どうしたの?
登美 いえ、私、今の三好さんの姿を見ていると、亡くなった先生が、おかわいそうでならない時があるの。こんな三好さんを一人放りっぱなしに残して、先生、さぞ死にたくなかっただろうと思うの。……
三好 泣くのは、よせよ。……わかった……俺がなって無えんだ。……(二人しばらく、そのままで居るが、やがて三好、頭をブルブル振りながら立ち、縁側に出て、編棒を持ったまま、ユックリ歩く……間)かには自分の甲らの
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