ていたし、とうに身体あ腐っちゃってるでしょう。
三好 ……君はヤケになっているね?
佐田 ヤケじゃありませんね。この一二年、冷静に考え抜いたあげくなんですから。なあに、そうと決めれば、わけは無いですよ。
三好 ……今、わが国は戦争最中だよ。恐ろしい時代に差しかかっているんだよ。俺達は一人々々よほどシッカリしなくちゃ、ならんのだぜ。君の様に、そんな風にばかり物事を考えるのは、まちがっていると俺あ思うがなあ。
佐田 この前も、おっしゃいました。そうです、あなたの言う通りです。……しかし僕が自分の事を、こんな風にしか考えられないのは、どうもしようがありませんからね。良いの悪いのと言って見ても、始まりません。
三好 だって君、それにしてもだ、死ぬの生きるのと言う問題じゃ無いだろう。創作がいかに大事でも、それよりも俺達の生活、……生命……毎日こうしてやっている生は、そんなものに較べりゃ百層倍も尊い。
佐田 その自分の生命の中で一番大切なもの、生活の中心が作品に在るんですから、……そう思う事が良いか悪いかは別問題としてですよ……そうしか考えられないんですから、仕方がありません。……あなただって、そ
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