そして今後もっとうまい物を書くように努力します。あなたも人間なら、どうかホントの事を言ってくれ。
浦上 そんな、まずいの、うまいのと言った――。(さすがにムッとしている)
三好 じゃ、誰かが何とか言ったんですか?
浦上 いやあ、別に。
三好 その筋から注意でも受けた――?
浦上 いいえ、別にハッキリと、そんな事も――。もういいじゃありませんか。そんな事を今更言って見ても全体なんになります。言えば言う程、お互いに不愉快な思いをするばかりです。あなたも、こだわり過ぎると思うんだ。
三好 こだわる! こうして僕も戯曲だけを死に身になって書いていりゃ、こだわらざるを得ないんだ。
浦上 ……あなたも、しかし、少し考えて呉れた方がいいと思うんだ。これで、十年前とは違うんですからね。時代が、どうなっているか……芝居がどうなっているか……そいつを掴みそこなえば、元も子も無いわけで――。
三好 え? 時代とは?
浦上 これで、今の時代は、十年を一年にしてグイグイ革新されて行っている世の中だから――。
三好 古いと言うの?……そうかも知れん。しかし、古かろうと新らしかろうと、僕なぞ自分のホントの量見から動
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