んだい。フフフ……。
登美 行っちゃった。フフフ、フフ……。
三好 フフ……(むやみと、おかしくなって、腰をかけて居れず、立上って、フラフラ歩き出し、声を殺して笑いながら、ユスラ梅の方へ)
登美 アッハハハ[#「アッハハハ」は底本では「アツハハハ」]、ハハハハ。
三好 フフ……(ユスラ梅をちぎって[#「ちぎって」は底本では「ちぎつて」]口に入れる)なるほどすっぱいや[#「すっぱいや」は底本では「すつぱいや」]。……アッハハハハ、フフ、アッハハハ、アッハハハ……(笑いが止まらない)
登美 ホホホホ、ホホホホ……(これも笑いが止らず、苦しそうにして、編みかけのレースで顔を蔽うて縁側に突伏して笑っている)
三好 アッハハ、ハッハハ (ユスラ梅をちぎって噛む)いいよ! いいよ! いいじゃないか[#「いいじゃないか」は底本では「いいぢやないか」]! なんて事あ無い! 枝ぶりの良い樹かあ。
登美 ク、ク、クク……(縁側に突伏した笑い声が、いつの間にか、次第に泣き声に変っている。肩が波を打っている)みんな、みんな、みじめだわあ。
三好 どうした、登美? アッハハ、いいんだ、いいんだ、泣く奴があるか!
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