たように笑って)冗談もんでしょう。あこいらが、二重三重とガンジガラメに、もう、金になる程のドンヅマリまで[#「ドンヅマリまで」は底本では「ドンズマリまで」]、しばり上げられている事を御存じ無いから、そんな事がおっしゃられる。アハハ。……なあ、本田さん、韮山とも言われた奴が、なさけ無い言い草じゃが[#「言い草じゃが」は底本では「言い草ぢゃが」]、ホンマに、ここいらに枝ぶりの良い木でも有ったら、ぶらさがってしまお思うている位だすぞ。(とその辺を見まわし、丁度本田から詰め寄られてその傍まで来ていたユスラ梅の枝に無意識に触って見ている[#「見ている」は底本では「見てゐる」])ハハ。……(三好を眼に入れて)なあ、あんた、ええと……(名は忘れてしまったらしい)
本田 ……(これも少しボンヤリして)すると、全体、どうすりゃ、いいですか? そんな事言われても――。
韮山 だから、もう少し……(言いながら、半ば無意識にちぎり取ったユスラ梅を見て)こら、綺麗だ。(ポイと口に入れる)うむ。……(噛みながら、又ちぎる)
本田 ……(これもユスラ梅を一つちぎって口に入れる)……だが、すっぱいな。(顔をしかめなが
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