って、すこし醜態を演じてしまって――
記者 とんでもない! 映画の方面であすこまで突込んで論じられた人は、これまでないもんですから、実にわれわれとしてもカイサイを叫びました。どうもなんですね、大きな映画会社に属している人たちは、なんといっても当りさわりが多いし、ヘタをすると自分の首にまでひびいてくるというわけでしょうか、腹では思っていても正直なことをなかなか言ってくれませんで。
三芳 いや、たしかにそれはあります。それに問題自身がなかなかデリケイトだからねえ。
記者 やっぱりなんですねえ、イデオロギイ的にハッキリした立場に立った方でないと、最後のところで、明確さを欠くことになるようですね。やあ、これはどうも。どうぞおかまいなく! (これはその時までにいちはやくウイスキイのコップを二つ持って来て、ついでくれた久子に向って)……それでですねえ、今日は、先生の御意見をもう少しくわしくうかがって記事にしたいと思いまして――
三芳 そいつは弱ったなあ。僕など、いわば映画界の野武士というところで、ハッハ! それに、戦犯問題についちゃ、あまりキレイなことも言えない人間ですしねえ(ホントに弱ったような
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