うくつに押しならんだ三人の姿が、同じように尻をかかとに附けてしゃがみこんでいるために、手がひどく長く見える)
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三芳重造の家の応接室。
大野の応接室とほとんどソックリ同じ作りの室。調度まで酷似している。ただし、すべてがあれよりもいくらか粗末だし、それに上手の壁が火のためにデコボコになり、赤黒く何かの動物の形のような焼けこげができている。
三芳と津村禎介が卓をはさんでソファに坐り、ウィスキィを飲んでいる。二人からすこし離れた、そして二人のより粗末な椅子に浅く腰をかけて、熱心に話している大野卯平。三芳は和服、津村と大野は背広。
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大野 ……つまりですね、われわれ国民は、だまされていたのですよ! 軍閥や財閥や一部の官僚に、だまされていたんだ! それをハッキリ、断言することができる。なるほど、今こうして、こんなありさまになってしまった後になってですね、私のように、以前、この、役人をやっていて――つまり、なんだ、この獅子の分けまえにあずかっていた――ヘヘ、実にあわれビンゼンたる分けまえでしたが
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