かして――こんな、メチャメチャにひどい目にあわしたのだから、私たちを、あなたがたは、憎んでいるのですか?
友吉 そんな――いいえ、そんな――そんな――負けた方にとっても勝った方にとっても、悲しい――悲しい事だったんですから――そんな――
木山 なぜ、それならば、いってくださらないのですか?
人見 ハハ、いったらいいじゃないか、思った通りに――
木山 おたのみします。
友吉 ……(追いつめられた者のように、そのへんをキョロキョロ見まわしたりしていたが、やがて自分の顔前一尺くらいのところに突きつけられている木山の真率な眼つきにヒタと吸いよせられて)……あの、それは、……僕はその――いえ、今度の戦争で、あなたがたは勝ちました、日本は負けました。……負けるのは、あたりまえかもしれません。……まちがっていたんですから。……良くない事をしたんですから。……思いあがっていたともいわれます。……そいで負けました。負けて、こんなに、なにもかも、ひどい事になってしまいました。しかし――しかし、日本が負けたのは、連合国に負けただけでしょうか?(しきりと自分の言葉をまとめようと努力しながら)……うまくいえませ
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