、日本人の血液を持ち、そして、それとは、ちがった国土にぞくしていて、今度の戦争に出あいました。……いろいろの、むずかしい問題にうちあたりました。戦争は終りました。もう過ぎ去ったことです。もう戦争はごめんだと思います。しかし、むずかしい問題が、みんな解決されたとはいえません。問題は残っています。そのために、まだゴタゴタしています。コールド・ウオー冷たい戦争――武器をとらぬイクサ――それは既にはじまっていると新聞などに書いてありますね? つまり、それを、武器を取ったイクサにまで持って行かぬようにするためには、われわれは、どうすればよいでしょう? どう思います?
友吉 ……わかりません。僕には、よくわかりません。
木山 ありのままに――思ったとおりに、いってくれませんか。私はマジメです。ソッチョクにいってくださってよいです。たとえ、どんな事をいわれても、怒りません。
人見 ハハ、ハハ!(と、ヘドモドしている友吉の様子を見て笑い出す)いったらいいじゃないか、片倉。……(小笠原も、おもしろそうに眺めている)
木山 ……それでは、あなたは、私たちを、憎んでいるのですか? 今度の戦争で、自分たちを負
前へ
次へ
全180ページ中161ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三好 十郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング