、そりゃ、妹の事については、私も心配しているんだが――なんしろ、この半年ばかりフッツリ寄り付かないし、訪ねて行っても会いたがらない。この三、四カ月、だまって、どっか越して行ってしまって、どこに居るか――君は会ったの?
友吉 たまにヒョッコリ、僕んとこに、あの――
人見 へえ? すると――?
友吉 たいがい僕のルスにみえて、俊子に、あの食べる物や、金をくだすって、そいで――二、三度は、ねむいから、いっとき寝させてくれといって半日寝て、そいから又どっかへ――僕も治子さんの所は、よく知らないんです。
人見 ふーむ……。
友吉 ここんとこ、しばらく、見えないんですが、二、三日前、人からヘンな話を聞いたもんですから、心配になって――
人見 どういう仕事をしているんだろう、そいで?
友吉 僕にもわかりません。会社の事務の方はトックにおよしなすったようですが、その後――二、三日前に治子さんを見たといって話してくれたのが、貴島――貴島宗太郎といって、あの、良い人間ですけど、でも、妙な所にばかり出入りして、あの、いろんな事を知っている人で――
人見 ダンスホールで見かけたという人がいたんだが――
友吉
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