。小笠原は前に友吉を二、三度は見たことがあるらしい。へんな顔をしてジロジロ見る)
友吉 (なつかしそうに)今晩は。(一同におじぎをする)
小笠原 あの、片倉――さん、でしたっけ? ホホホ、窓からのぞいたっていうのは、あなた?
友吉 (わびるように微笑して一同の顔を見くらべながら)ずいぶん、ごぶさたしちまったもんですから、あの――
小笠原 そういえば、竜子さんはちょうど[#「ちょうど」は底本では「ちようど」]、入れかわりのなんだから、ご存じじゃなかったんでしたっけ[#「なかったんでしたっけ」は底本では「なかったんでしたつけ」]? (竜子「はあ」とうなずく)やっぱり、此処の会員だった――(人見に)でしょう[#「でしょう」は底本では「でしよう」]、先生?
人見 ……(それには答えず友吉に)どうしているの、ちかごろ……?
友吉 ええ、まあ――
人見 僕も行こう行こうと思いながら、忙しいものだから――(友吉の姿を見てから、なにかコチンと、どこか怒ったような調子になっている)
友吉 いえ、私こそ、あの――(そのような相手の調子を受取ることができない位になつかしい気持でいっぱいになっている)……クリ
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