して、ゲラゲラ笑う)ヘヘヘ、そいつは、いけねえよ! そりゃね、エスさま、あんたがケイサツで断食してくれりや、その食わないぶんのシャリを、あっしなんぞ、始終もらって食って、助かったがね、だから、あん時あ、なんだけんど、もうこうなってから、そいつは、いけねえや! このシャバでお前さん、そんな事いってりゃ、こんで踏み殺されるだけだあ! 日本人は、こんで多過ぎるときてるからね! ヘヘヘ!
治子 (貴島に)……あのう、チョット[#「チョット」は底本では「チヨット」]、あたし、お願いが有るんですけど。どっか、あたしみたいな者の働らく口が有ったら、あの――
貴島 ヘ? あ、そうですかあ。そりゃ、あんた、いくらでも――(友吉とリクの後姿に向って)ヘッヘヘ、しかし、多過ぎると来ているんだ日本人は、死ななきゃならねえんだ三分の一はね。そういうソロバンになっているんだよ。生きていたいと、いくら思ったって、食物が、そんだけしきゃねえんだ。あたりめえだあ、つもっても見な、あんだけ大きなイクサをして、ペチャペチャに負けたんだあね。こんで、今迄のように無事にやって行けると思うのは、話がウマすぎらあ。ね、そうでしょう
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