返したりなんか、コセコセすると、ありがたみがなくならあ。そういう事は、われわれこの人間は見たくないよ。神さまあ、人間どもを見おろしていてくれて、よしよしお前たちはウジ虫であるから、ウジウジとしていろ、金でも食い物でも、お初穂を持って来い、わしが食ってやるぞよ! そいでいいんだ。そいだから、ありがたいんですよ! そいで、はじめて神さまだあ! 食ってやるぞよ! ねえ、おっ母さん!(リクに)
リク ……(貴島のおしゃべりの間に、寝床の上に起きあがって坐っていたが、いわれて大きくうなづく)……はい、私あ、おなかが空いて――
貴島 ヘ?
俊子 おっ母さん、直ぐ、あの、買って来るから。
貴島 あ、そうか! なあんだ、そんならそうと早くいってくれりゃ、いいのに。おっと来た! 食べる物なら食べる物!(ジャンバアのポケットから、紙袋に入ったホットドックを三つ四つ取り出して、一つをリクに、残りを俊子に手渡す)さあどうぞ! さあ、さあ、お食べなさいよ、エンリョはいらねえよ! いやね、自分用のベントウ代りに、近ごろじゃ、どこでどんな目に会うか、わからねえからね、半日や一日の食料はいつも御持参でさ。肉がはさんで
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