スさん! 居るかね! よう! 片倉さん、今日は!(友吉にいいながら、ジロジロッと壕舎の中の三人の姿を見てしまっている)ヘッヘヘヘ、どうです景気は? ヘヘ、まあまあ、いいですよ、いいですよ、なあに、チョットそこまで来たんで、どうなすっているかと思って寄ってみたんだ。ハハ、どうかね、その後おっ母さんのグアイは? 今日は、おばさん!(友吉を室の中に押しもどし、自分もあがりばなに掛け、リクの方をのぞき込んだりして、ベラベラとしゃべりつづける)早く起き出して、この、なんでも食えるようにならなくちゃダメだね。元気を出さなくちゃ――そんなお前さん、この御時勢だ、なんちゅう事あないんだからねえ、あれはいけない、これはいけないなんて食わずぎらいをしていたって、しょうがないんだ。コジキだからね、俺たちあ。コジキになってしまったんだから、なんでもかんでも手当り次第に食うのさ。シャケの頭だろうと、人間の足だろうと、ドロであろうと、アブクであろうと、よりごのみをしていちゃ、生きて行けねえや[#「行けねえや」は底本では「行けねえゃ」]。ね、そうでしょう? (ジロリと治子を顧みて)ヘヘ、今日はあ! こりゃどうも、失
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