子を見る)……ありがとう。……だけど、僕らはどうでもいいから、ダンサーなど、よしたほうがいいんじゃない?
治子 ……私には、もう、祈れなくなっちゃった。戦争中は、あいで、苦しかったけど祈れたわ。だけど……もうダメ。
友吉 ……そんな事しているよりか、早く教会に帰った方がよいと思うんだ。兄さん、こないだも此処に来て、治ちゃんにそういってくれって――
治子 ウソだわ。
友吉 だって、先生はホントに治ちゃんの事を心配して――
治子 ウソ!
友吉 しかし――
治子 兄さんなんか、どうでもいいのよ。友吉さんがウソいってる。
友吉 そんな――
治子 そうじゃありませんか? あなたは、兄さんの教会なんかを、良い所だとは思っていない。あすこには、もうホントの聖霊は居ない。そうなんだわ。……そして、あなたの思っている通りだわ。パリサイびとの宮――そうなのよ。そこへ私を、あなたは、そこへ私に帰れとおっしゃるの?
友吉 そんな事はない。キリスト教を受け入れる――神を受け入れる受け入れかたにも、人によっていろいろの形が有って――その事が僕にもわかって来たんですよ――いろんな形が有る。そのどれもが、広い大きな目
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