s思議なれ。是より我は頻りに此家に往來して、ロオザ[#「ロオザ」に傍線]夫人の爲めにダンテ[#「ダンテ」に傍線]の神曲、アルフイエリ[#「アルフイエリ」に傍線]、ハコリイニイ[#「ハコリイニイ」に傍線](並に詩人の名)等の集を朗讀せり。ポツジヨ[#「ポツジヨ」に傍線]もわが紹介によりて市長の常の客となることを得たり。
即興詩人としての我名は漸くヱネチア[#「ヱネチア」に二重傍線]の都に傳はり、美術會院(アカデミア、デル、アルテ)は一日我を招きて技を奏せしめき。われはダンドロ[#「ダンドロ」に傍線]のコンスタンチノポリス[#「コンスタンチノポリス」に二重傍線]征服とマルクス[#「マルクス」に傍線]寺の銅馬《どうめ》とを題として即興の詩を歌ひ、會員證を授與《さづ》けられたり。(ダンドロ[#「ダンドロ」に傍線]はヱネチア[#「ヱネチア」に二重傍線]の大統領《ドオジエ》なりき。千二百三年コンスタンチノポリス[#「コンスタンチノポリス」に二重傍線]を征服す。即ち所謂第四次十字軍なり。)されどその頃我は別に一物の此會員證より貴きものを得つ。そは極めて細かなる貝を絹紐もて貫きたる瓔珞《くびたま》な
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