宴cツオオ、ドテルロ)なるを告げたり。オテルロ[#「オテルロ」に傍線]とは彼シエエクスピイア[#「シエエクスピイア」に傍線]の戲曲ヱネチア[#「ヱネチア」に二重傍線]の黒人の主人公にして、市長の家は其舊館なれば、英吉利人は此地に來る毎に必ずこれを尋ぬること、マルクス[#「マルクス」に傍線]寺又は武庫に殊ならずといふ。
市長の一家は歡びて我を迎へ、主人の妹なるロオザ[#「ロオザ」に傍線]夫人は、亡弟の記念《かたみ》と拿破里の繁華とを語りて、我に再遊の願の甚だ切なるを告げ、主人の姪なるマリア[#「マリア」に傍線]は我をして復たララ[#「ララ」に傍線]の姿を見、フラミニア[#「フラミニア」に傍線]の才《ざえ》を見る心地せしめき。マリア[#「マリア」に傍線]とララ[#「ララ」に傍線]との相|肖《に》たるは驚くべき程なり。さるにても身に襤褸《ぼろ》を纏ひて、髮に一束の董花《すみれ》を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]みし乞丐《かたゐ》の女の、能くヱネチア[#「ヱネチア」に二重傍線]第一の美人と美を※[#「女+貔のつくり」、138−上段−6]《なら》ぶるこそ
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