|梅天断梅《ばいてんだんばい》の絶句|各《おの/\》二首がある。梅天の一に「山妻欲助梅※[#「蕩」の「昜」に代えて「且」、第4水準2−86−32]味、手摘紫蘇歩小園」の句があり、断梅の一に「也有閑中公事急、擬除軒下曝家書」の句がある。※[#「蕩」の「昜」に代えて「且」、第4水準2−86−32]《そ》は説文《せつもん》に「酢菜也」とある。梅※[#「蕩」の「昜」に代えて「且」、第4水準2−86−32]《ばいそ》も梅※[#「「韲/凵」、7巻−49−下−8]《ばいせい》も梅漬である。茶山が常陸巡をしてゐる間、蘭軒はお益《ます》さんが梅漬の料に菜圃の紫蘇を摘むのを見たり、蔵書の虫干をさせたりしてゐたと見える。頼氏の修史が山陽一代の業で無いと同じく、伊沢氏の集書も亦蘭軒一代の業では無いらしい。
 秋に入つてから七月九日に、茶山蘭軒等は又墨田川に舟を泛べて花火を観た。一行の先輩は茶山と印南との二人であつた。
 同行には源波響《げんはきやう》、木村|文河《ぶんか》、釧雲泉《くしろうんせん》、今川槐庵があつた。
 源波響は蠣崎《かきざき》氏、名は広年《くわうねん》、字は世詁《せいこ》、一に名は世※[#「
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