同居にてたび/\御逢被成候よし、如仰好人物也。詩文はよく候へども富麗に過候。最早あの位に出来候へば、取きめて冗雑《じようざつ》ならぬ様に被致かしと奉存候。このこと被仰可被下候。」
「長崎游竜見え候時、不快に而其宿へ得参不申候。門人か※[#「にんべん+慊のつくり」、第3水準1−14−36]《けん》か見え候故、しばらく話し申候。寝てゐる程の事にもあらず候。這《この》漢《かん》学問もあり画もよく候。逢不申残念に御坐候。私気色は春よりいろ/\あしく候。然ども浪食もとのごとくに候。今年七十に候へば、元来の病人|衰旄《すゐばう》は其所也。」
「金輪《こんりん》上人度々御逢被成候よし、御次《おんついで》に宜奉願上候。三瑕之内美僧はうけがたく候。梧堂つてにて御逢被成候ひしや。其外岡本忠次郎君、田内(か川)主税《ちから》、土屋七郎なども参候よし、みな私知音之人、金輪へ参候時何の沙汰もなく残念に候。」
その九十四
此年文化十四年八月七日に、菅茶山の蘭軒に与へた書は、文長くして未だ尽きざるゆゑ、此に写し続ぐ。
「牽牛花《あさがほ》大にはやり候よし、近年上方にてもはやり候。去年大坂にて之番附坐
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