下に有之、懸御目申候。ことしのも参候へども此頃見え不申候。江戸書画角力は相識の貌《かほ》もあり、此|蕣角力《あさがほすまふ》は名のりを見てもしらぬ花にてをかしからず候。前年御話申候や、わたくし家に久しく※[#「さんずい+章」、第3水準1−87−8]州《しやうしう》だねの牽牛花《けんぎうくわ》あり。もと長崎|土宜《みやげ》に人がくれ候。※[#「「卅」にさらに縦棒を一本付け加える」、7巻−192−上−12]年前也。花大に色ふかく、陰りたる日は晩までも萎《しぼ》まず。あさがほの名にこそたてれ此花は露のひるまもしをれざりけりとよみ候。其たねつたへて景樹《かげき》といふうたよみの処にゆきたれば、かかるたねあること知らで朝顔をはかなきものとおもひけるかなとよみ候よし。私はしる人にあらず、伝へゆきしなり。これは三十年前のこと也。さて其たね牽牛花《あさがほ》はやるにつき段々人にもらはれ、めつたにやりたれば、此年は其たねつきたり。はやらぬ時はあり。はやる時はなし。晋帥《しんすゐ》骨相之屯《こつさうのじゆん》もおもふべし。呵々。扨高作は妙也。申分なし。段々上達可思也。曾てきく。上方にはやること、大抵十五六
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