比は御全快奉察候。」
「中秋は十四日より雨ふり、十五日夜九つ過には雨やみ候へども、月の顔は見えず、十六日は快晴也。然るに中秋半夜の後松永尾道は清光無翳と申程に候よし。松永は纔《わづか》四里許の所也。さほどの違はいかなる事にや。蘇子由《そしいう》は中秋万里同陰晴など申候。むかしより試もいたさぬ物に候。此中秋(承候処周防長門清光)松永四里之処にては余り之違に御座候。(其後承候に半夜より清光には違なし。奇と云べし。)海東二千里|定而《さだめて》又かはり候事と奉存候。御賞詠いかゞ、高作等承度候。」
「木王園《もくわうゑん》主人時々御陪遊被成候哉。石田巳之介|蠣崎《かきざき》君などいかが、御出会被成候はば宜奉願上候。」
「特筆。」
「津軽屋|如何《いかゞ》。春来は不快とやら承候。これも死なぬ疾《やまひ》にもや候覧《さふらふらむ》。何様宜奉願上候。市野翁いかが。」
「去年申上候|塙書之事《はなはしよのこと》大事之事也。ねがはくは御帰城之便に二三巻|宛《づゝ》四五人へ御託し被下候慥に届可申候。必々奉願上候。」
「長崎徳見茂四郎西湖之柳を約束いたし候。必々無間違贈候様、それよりも御声がかり奉願上候。」
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