から被って、その襞《ひだ》が形よく柔かに垂れている純白の美しいのもありました。これなどは外人向きと見えますから、かなり新しいものでしょう。始めはこんな風のものも求めましたが、だんだん目が肥えて来て、古い木彫でなければというようになりました。

 根附は帯へ挟むためですから、滑りのよい形を選ぶので、昔は小さい瓢箪《ひょうたん》を使ったといわれます。ひどくひっかかりそうなのは好まないので、木魚《もくぎょ》などは多くもない採集の中にも三つ四つあったでしょう。その他|達磨《だるま》は、堆朱《ついしゅ》のも根来塗《ねごろぬり》のもありました。亀も形がよいと見えて、一つのも重ったのもあったようです。
 秘蔵したのは釣瓶《つるべ》の上に蛙《かえる》がいるのでした。正直《まさなお》という銘がありました、正直は何代かあったのですから、どれだか分りません。小金井は名のためではなくて、ただ気に入ったのを喜ぶのでした。また木彫のお福の面がありました。それには出目右満《でめうまん》とありました。右満は天下一ともいわれたのですから、真物などやたらに手には入らないでしょうが、その面のにこやかな面《おも》ざしは、見て
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