あい》らしい中年の人が執事めいたことをしていられました。
いつか、一年ほど過ぎました或日、お父様のところへ福羽氏のお手紙が来ました。珍しいことです。
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前略。
おきみ様事、東京女子師範学校中の高等女学校に募集致し候専修科と申《もうす》へお出し候はゞ如何哉《いかがや》。是《これ》は追々新聞広告に見え候通り、当月十五日|迄《まで》に願書|御出被下《おんだしくだされ》たく、右科中に英語、和文、音楽(○是は西洋ピヤノより舞踏まであり)、日本の琴も間にあり。右学ばせ候はゞ可宜《よろしかるべき》かなど考候。御考|承度《うけたまわりたく》、不取敢得貴意度《とりあえずきいをえたく》候。早々。
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二月三日[#地から3字上げ]美静
森静男様
尚々皆様へ宜敷《よろしく》御願申候也。
こんな不規則な稽古では仕方がないと、誰もいっていたのでしたから、すぐ願書を出しますし、洋行中のお兄様にも通知します。田舎育ちの者が、知人もない中央の学校へ受験に行くというのを案じたのでしたが、すぐに独逸から返事が来て、不合格でも心配するなとあったので、気が楽
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