申上まゐらせ候。めで度かしく。
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なほのことの外ひえ/″\しく、随分御自愛遊ばし候やう、ねがひ上まゐらせ候。なほ又新年に相成候はゞ、不調法の詠草|伺《うかがい》申上度、よろしくねがひ上まゐらせ候。めで度かしく
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[#地から3字上げ]直子
    福羽美静様人々
 福羽氏は御覧になると、御自分のお名前の肩へ墨を引いて私に下さいました。御覧になった印でしょう。珍しいお手紙と、取って置きましたのが残っています。
 その内に新しい奥様を、お国許《くにもと》からお迎えになりました。これということもない、おとなしやかなお方でした。種々の先生が来られます。お花、お茶、お香、双六《すごろく》の先生などまで来られます。地方出の奥様に、子爵夫人としての教養をお附けになるのでしょう。若いお召仕は、その頃は見えませんかった。種々の人が出入するので、或時お妹さんと仰しゃる方にお目にかかりました。白髪まじりの大がらなお方でした。福羽氏は指さして、「これは、かわ女房だよ」と仰しゃいました。何のことか分りませんかったが、若いという反対の方言かと思われます。そのお連合《つれ
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