、すぐに銜《くわ》えて這入りました。それが面白いので、毎日|極《き》まって遣りますと、時刻が来ると親雀の方で、軒先にいて私を待つようになりました。それが幾日も続きました。
或日|軒端《のきば》にけたたましい音がするので、何事かと思って見上げましたら、親雀が気が狂ったかのように羽ばたきして、くるくる廻ります。ただ事ではないと思って、書生さんを呼びました。「きっと蛇です」といいます。「いつ来たのでしょう」「どこにいるの」「早く追って」などといいますと、書生さんは田舎から来て、蛇などには馴れていると見えて、短い棒を手にして梯子《はしご》を登って行って、樋《とい》の中にすっかり嵌《は》まって巣を狙《ねら》って、逃げようともしない蛇を、やっと追立ててくれました。蛇が動き出して、客間の軒へ移りましたので、棒を入れて撥《は》ねましたら、ばたりと庭へ落ちました。それは一間足らずの青大将だったのです。
「殺しましょうか」と書生さんがいいます。
「田圃の方へでもお逃しなさい」と、蛇の大嫌いなお母様は、もう奥へお這入りです。
蛇は庭を横切って裏の方へ行きますから、裏門を開けて見ていました。蛇がずるずると
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