しい生活には耐えて行けん、……先が思いやられる。あれでは本当に困るのだ。
衛門 旦那様。御心配なさいますな。まあ、しばらくの間、あのままそっとしておいておやりなさいまし。あの方の過去については決して御詮索《ごせんさく》なさいますな。……たとえ何か過《あやま》ちがございましたにしても、若い時代の過ちは許して上げなければいけませぬ。若い頃には人間は誰にも必ずひとつやふたつの過ちはあるもんではございませんかな?……手前にもございました。旦那様にもそう云う過ちがなかったとはおっしゃいますまい?
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間――
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綾麻呂 (はたと思い当り)女子《おなご》か?
衛門 ………
綾麻呂 衛門!……女子のことを云うとるのだな?
衛門 ………
綾麻呂 そうなのだな? え? 衛門!
衛門 言い当てられました。
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間――
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綾麻呂 む。……そうだったのか。
衛門 旦那様。しかし、さようなことで文麻呂様を決して非難なされてはいけませぬぞ
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