離れることなんかないんだよ。……御覧! なよたけ! 僕達はこんなに素晴しい大空の下にいるんだ。僕達は忘れていた、長い間、この広々とした限りない星空を仰ぐのを忘れていた。……
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二人は肩を寄せ合ったまま、深遠なる星の夜空を仰ぎ見る。
[#ここで字下げ終わり]
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文麻呂 僕達は自由だ。……なよたけ! もう、僕達の幸福を邪魔《じゃま》するものは何ひとつありはしないんだよ。
なよたけ 文麻呂! あたしをしっかり抱いて! 文麻呂! あたしをもっとしっかり抱いて頂戴《ちょうだい》!
文麻呂 どうしたの? なよたけ……
なよたけ 文麻呂! あたし達はしっかり抱き合っていないと、この大空の中にすべり落ちてしまうわ。……どこまでもどこまでも限りなく遠い大空の果まで落ちて行ってしまいそうな気がするの。
文麻呂 (彼女を胸の中に抱き寄せて)何を云ってるんだ、お前は。……
なよたけ (抱かれたまま)……あたし、急にそんな気がしたの。……ねえ、文麻呂、あたし達はきっと小さな星なんだわ。あの空に一杯輝いている数知れぬ星と同じような……そうよ! あた
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