し達はきっと小さな星なんだわ。
文麻呂 なよたけ!……幸いの星だ。僕達は大空の中にたったひとつの幸いの星だ。
なよたけ こんなことって、あたし、今までちっとも考えたことないの。だけど、きっとそうだわ。……あの数知れないたくさんの星と一緒にあたし達の星も、この広々とした大空の中をあてどもなくめぐりめぐっているんだわ。そして、とても綺麗《きれい》な星に違いないわ。きっと、一番美しくきらきら輝いているんだわ。……ねえ、文麻呂。そんな気がしない? あたし達はいつの間にか大空の真只中《まっただなか》に出てしまったの。もう、どうすることも出来ないんだわ。ただ、しっかり抱き合っているだけ。いつまでもいつまでも離れないようにしっかり抱き合っているだけ。……文麻呂! 文麻呂! あたしをしっかり抱いて頂戴!
文麻呂 抱いている。こんなに強くお前を抱いている。……
なよたけ ……ああ、嬉《うれ》しいわ。この広い大空の中で、あたし達はたった二人だけなのね。たった二人だけ。……あたし達だけが生きている。……あたし達だけが本当に生きている。……こうしている時だけが、本当にいのちと云うことなのね。あたし達の背後《う
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