愛してはなりませぬぞ! なよたけは夢じゃ! 現《うつ》そ身《み》の女として愛してはなりませぬぞ! お若い方、信じて下さいましょうな?
わらべ達の声 信ずるの! 信ずるの! 文麻呂! 信ずるの! そんなこと……
竹取翁 信ずると一言云って下され! 儂は無明の闇の中に消えて行くのじゃ! 儂はなよたけの夢がとこしえに生きるのを確かめてから消えて行きたい。……お若い方、信ずると一言云って下され。
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突然、竹林の間から雨彦の姿が幻影のごとく浮び上った。
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雨彦 文麻呂! なよたけはお前を騙《だま》した! あの子は大納言の手先だぞ! (消える)
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続いて、今度は別の所から胡蝶《こちょう》の姿が浮び上った。
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胡蝶 文麻呂! なよたけは都にいるの! 綺麗《きれい》な着物を着て都にいるの! (消える)
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続いて、けらおの姿が浮び上った。
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