筒の中が光っておりますのじゃ。更によくみると、その中に小さな娘がひとり立っておりましたのじゃ。……それがあのなよたけのかぐやじゃった。……おう、儂はどんなにか待ちこがれておったことじゃろう。なよたけの赫映姫《かぐやひめ》はとうとうこの儂に授けられたのですじゃ。
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わらべ達の声、微かに遠く………
だまされた だまされた
あんなあな[#「あんなあな」に傍点]にだまされた
なよ竹は大納言の手先だぞ。
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文麻呂 お爺さん!
竹取翁 終《しま》いまでお聞き下され。儂の話を黙って終いまでお聞き下され。なよたけのかぐやがこうして生れたのですじゃ。長いこと待ちあぐんでいた儂の夢が正夢となって現れたのですじゃ。……お若い方。儂は信じておった。本当にあのなよたけが儂と一緒にいると信じておった。儂はまるで宝物を扱うように、大事に可愛がり育てましたのじゃ。そのうち、あの娘の容貌《かおかたち》の清らかに美しくなって行くこと、それはもう云うに云われぬほどで、そのために家の中は暗いところもなく、いつの日も光り輝いているよ
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